ABOUT

【はじめまして】
山口県萩市の三見市(さんみいち)という小さな集落でやきもの作りをしている萩焼窯元 牧野窯です。
陶工の牧野将典は20年前に萩焼に出会い、その温かみや優しい色合いに一目惚れ。「萩焼をやろう!」と東京から萩に移住してきました。以来、伝統的な製法を大切にしています。作品は蹴りロクロで成形、釉薬は灰から手作り、薪を使った登り窯での焼成。自ら掘った土も一部使用しています。
私たちのシンプルで飽きのこない「ザ・萩焼」を通して、癒しのある豊かな生活を提供したいと思っています。

【萩焼】
萩焼は元々茶陶としてスタートしました。「萩の七化け」という言葉をご存知でしょうか。お茶の世界で萩焼は、そのざんぐりとした土味が高く評価されています。この土味を残すため、萩焼はあまり高い温度では焼きません。結果、柔らかく吸水性の高いやきものとなり、器にお茶が徐々にしみて、色あいが少しずつ変化していきます。これを「萩の七化け」と言ってお茶の世界では、これが器を楽しむポイントのひとつでもあります。
ぜひ萩焼を手にしたときの土のほっこり感を味わってください。使えば使うほどに器の色合いが変わり、少しずつ独特の風合いが出てくるのもお楽しみいただけます。大切に手をかければ、使い込むほどに愛着のある自分だけの器になっていきます。萩焼は焼きあがった時が完成ではなく、使い手が一緒になって育てていく器と言うこともできるでしょう。

【登り窯】
登り窯で焼いた萩焼の魅力をひとりでも多くの方に体感していただきたいという思いから登り窯で焚くことにこだわっています。
現在の窯は、2018年に築窯しました。長年放置され、ジャングルと化していた耕作放棄地(元田んぼ)を「開拓」するところからのスタート。まさに一からの築窯です。
登り窯にしか出せない風合いをお楽しみいただけましたらうれしいです。

【窯場/工房/ギャラリー】
わたしたちの窯場は、萩市内の三見市(さんみいち)という小さな集落にあります。のどかな田園地帯にあり、昔は萩城下に入る手前の小さな宿場町でした。今は過疎が進んで静かですが、当時の名残を残すとても趣きのある集落です。集落の中央ではユニークな風貌の仁王様が皆を見守り、近くには眼鏡橋という景観の美しい場所もあります。ぜひ当窯と併せてお訪ねいただきたいです。
当窯は不定休ですので、ご訪問の際には事前にご連絡をいただけますようお願いいたします。